※この記事にはプロモーションが含まれています。

18. Pandasでデータ分析

Pandas ピボットテーブル(クロス集計)の作成(pivot_table)

更新日:

ピボットテーブルは、データの集計や分析において、大変重要なツールになります。ピボットテーブルでは、縦軸と横軸、集計値を選択し、クロステーブルで集計結果をすることにより、様々な角度からデータを確認することができます。

 
上のピボットテーブルでは、縦軸に顧客、横軸に商品、集計値として売上を表示しています。このようにクロステーブルで結果を表示することによって、どの顧客のどの商品が売れているか、売れていないかを視覚的に確認することができます。

 
この記事では、Pandasにおけるピボットテーブルの作成方法について、確認していきましょう。

 
 

動画教材紹介私(清水 義孝)が作成したコース「Pythonによるビジネスに役立つWebスクレイピング」(Udemyへのリンク)が発売中!
発売数10,000万本突破を記念して、今だけ期間限定で87%オフの大セール中!

ビボットテーブルの作成方法(pivot_tableの使い方)

PandasのDataFrameにおいて、ピボットテーブルの作成には、pivot_table()を使い、以下のように記述します。

DataFrame.pivot_table(values = "集計値", index = "行", columns = "列")

引数valuesには、集計する値が格納された項目を指定します。
 
また引数indexには行を、columnsには列に表示される項目を指定します。項目が複数ある場合は、listで指定します。
 
例えば、indexに指定する項目が1つの場合、index = "項目1" と指定し、2つ以上の場合、index = ["項目1", "項目2", …] というようにlistで指定します。

 

事例) ピボットテーブルによるクロス集計

事前準備 - CSVファイルの読み込みと結合

それでは実際にピボットテーブルを作成していきます。ここでは売上ヘッダ情報、売上明細情報を元にピボットテーブルを作成し、販売組織、顧客、製品毎の売上を分析する例をみていくことにしましょう。

 
まずは事前準備として、必要なデータをCSVファイルから読み込みます。最初に売上ヘッダ情報が格納されているCSVファイル「T_Sales_Header_pv.csv」をDataFrame df_sales_headerに読み込みます。(※CSVファイルは上のリンクから取得してください。)

 
次に売上明細情報が格納されているCSVファイル「T_Sales_Item_pv.csv」をdf_sales_itemに読み込みます。(※CSVファイルは上のリンクから取得してください。)

 
そして作成した2つのDataFrameを左外部結合で結合しdf_salesに格納します。左外部結合の詳しい説明は、図解!Pandas DataFrameのmergeによる結合(JOIN)を参照ください。

このようにして作成したdf_salesを確認すると、マスタの値がコードで示されており、このままピボットテーブルを作成しても、分析には苦労しそうです。

 
そこでマスタの値も読み込み、名称を表示するようにしましょう。Customer、Product、Sales Organizationの3つのマスタを順に読み込んでいきます。

 
まず最初にCSVファイル「M_Customer.csv」を読み込み、df_customerに格納します。(※CSVファイルは上のリンクから取得してください。)

 
次にCSVファイル「M_Product_pv.csv」を読み込み、df_productに格納します。(※CSVファイルは上のリンクから取得してください。)

 
最後にCSVファイル「M_SalesOrganization.csv」を読み込み、df_sales_orgに格納します。(※CSVファイルは上のリンクから取得してください。)

 
df_salesに対して、これら読み込んだ3つのマスタを左外部結合します。

このようにして、df_salesに対してマスタも結合し、名称も表示されるようになりました。

 
以上で準備が終わり、いよいよピボットテーブルの作成に取り掛かります。

 
 

pivot_table()によるピボットテーブルの作成

それでは先ほど準備したDataFrame df_salesを元にピボットテーブルを作成していきます。

 
まずは顧客、製品毎の売上を見ていきましょう。集計値には”Amount”、行には"Customer_Name"、列には"Product_Name"を指定します。

このようにして作成されたピボットテーブルから、顧客、製品毎の売上が確認できます。
 
例えば、iPod shuffleは佐々木商店によく売れている、海山商事に販売している商品の中ではiPhone 6が売上が高いなどがわかります。

 
 
さらに分析軸を増やし、行に"Sales_Org"を追加してみましょう。引数indexにはlistで["Sales_Org_Name","Customer_Name"]を渡します。

上記のピボットテーブルでは、販売組織、顧客、製品毎の売上が確認できるようになりました。

 
このようにしてピボットテーブルでは、行や列に項目を増やしたり、集計値を変えてみたりして、様々な切り口からデータを分析することができます。

 
 
関連記事です。
Pandasの中心となるDataFrame(データフレーム)については、次の記事で詳しく解説しております。

 

 
 
 
最後に...


Pythonの学習においては、実際に様々なプログラムを書いて試していくことが非常に重要です。Pythonについて、さらに詳しく学ばれたい方は、以下の私のUdemy講座をご検討いただければ幸いです。


Pythonを用いて世界中のWebサイトから自動的にデータ収集する方法を、基礎からていねいに学ぶことができます。Pythonを初めて学ばれた方も、最初に取り組みやすい内容になっています。


>> Pythonによるビジネスに役立つWebスクレイピング
発売数9,000本突破を記念して大セール中!期間限定になりますのでお早めに。
Pythonによるビジネスに役立つWebスクレイピング(BeautifulSoup、Selenium、Requests)講座の画面

既に9,000名以上の方に受講頂き、大変好評です。またコースに満足いただけない場合でも、30日返金保証があるので安心です。

期間限定の割引クーポンは、こちらから!
>> Pythonによるビジネスに役立つWebスクレイピング
   
   





-18. Pandasでデータ分析

Copyright© ビジPy , 2024 All Rights Reserved.